「ゼロ。これを」

目の前に差し出されたチューリップ
文脈からなにか書類でも渡されるのだろうと出した手が宙に浮いたまま停止した

「…理由を聞かせてくれないか」
何故チューリップ?というか花?
アジト内にあるゼロの部屋が殺風景だから花の一つでも置けという気遣いだろうか
それともツナの好きな花なのか?だとしたら今度いい球根をプレゼント…ってそうじゃないだろ。

「ゼロはチューリップ好きだと思ったんですけど…違うんですか?」

嫌いではないが、ものすごく好きなわけではない。
最も、ツナの好きな花というならば今すぐにでも好きになる自信があるが。

「何故そう思う?」
「だって仮面がチューリップじゃないですか」
「………………これはチェスのキングだ」

「「………」」

いやな沈黙が流れる

「すみません!!俺てっきりチューリップだと!仮面のデザインにするほどチューリップ大好きなのかと勘違いをっ!!」
「いや…いい…別に…」

…ツナはチェスをやったことが無いんだきっと…だから仕方ない…そうだ、仕方な…

「じゃあ早く皆に知らせないと!」
「皆?」
「扇さんも玉城さんもカレンさんも…ていうかメンバー全員、チューリップと信じて疑ってないですよ!騎士団のマークもチューリップにしなかったのは意外だって言って…」
「……え?」


「扇!玉城!貴様等チェスくらいしたらどうだ!!」
「え?なんだよいきなり…」
「チェスなんてできるかよ。ルールも知らねーし」
「私が教えてやる!チェスが出来なくてブリタニアに勝てるか!!」
「いやそれ関係ないだろ」
「いいから早くしろ!」

それから暫くの間、黒の騎士団ではチェスが義務付けられたらしい…




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ゼロの仮面はチューリップだよねという友人との会話から派生