いい加減にして欲しい


「おい、聞いてるのか骸」
「聞いてますよ。沢田綱吉がどうしたんですか?」
「ロロに頼んで遊園地に誘うことには成功した」
「よかったですね。でも弟に頼んでどうするんですか。自分で誘いなさい」
「それができれば苦労はしない!それでだな、チケットが1枚余ってるからお前も来てくれ」
「はあ?なんで僕が君たちのデートに付き合わなきゃいけないんですか」
「デ、デ、デ、デートではない!遊びに行くだけだ!」
「はいはいはい。その遊びに付き合わされる理由は?僕は忙しいんですよ」
「お前も来ると言って誘わせたし、ロロも一緒だからお前が来ないと人数が…」
「ちょっと待って下さい。なんで弟も来るんですか?デートでしょう?」
「だからデートではないと言っている!2人きりなんて何を話せば良いかわからないだろう!」



いい加減にして欲しい

「どうしよう骸!今度の日曜に、ロロがルルーシュさんと一緒に遊びに行こうって!!」
「そうですかよかったですね」
「どうしようどの服着ていこう!!遊園地なんて久しぶりだしヘマしたらどうしようああもうどうしよう!!」
「落ち着きなさい。服はこの前買ったやつでいいんじゃないですか?ほら、ルルーシュに見せる為に僕をつき合わせて買いに行った勝負服があったでしょう」
「勝負服とか言うな!あれは別に、ちょっとたまにはおしゃれな服もって思っただけで…!!」
「わかりましたわかりました。これで問題は解決ですね。僕はこれで失礼し…」
「骸!骸も来るんだよな!?なあ、当日どうすればいいか一緒に考えて!!」
「どうするも何もルルーシュに任せておけば良いんじゃないですか?」
「そんなわけにいかないだろ!なあ、鞄はどれがいい?靴は!?」



いい加減にしてほしい

周りを気にせずいちゃつくカップルを止めるにはどうすれば良いのでしょうか。
視界に入れず無視すれば良いのでしょうが、そうしたくても元凶である2人が帰るなとばかりにしっかり僕の腕をホールドしているのだからたちが悪い
そもそもカップルというのは語弊がある。この2人はまだ付き合っていないのだ。
どう見ても両想いなのにお互い自分が好かれてるとは微塵も思っておらず告白する気も皆無だ。
なら勝手に悲恋ごっこでもしていればいいのに、僕をダシにして約束をとりつけ、そのくせ2人でデート気分ですよ。
ねえ、僕もう帰って良いですか。

「骸さん、もっとツナから離れてください。兄さんが誤解します」
「離れられるものなら今すぐ離れますよ!!」



いい加減にして欲しい

どうして僕がこんな目にあわなければならないのか誰か説明して欲しい。
僕はボンゴレの守護者であって、保護者ではないんですよ。
目の前の状況から逃避したい衝動に駆られていると、それを察知したのか聞いてるか?と不機嫌そうな声で問われる

「聞いてますよ。ルルーシュの話でしょう?」
「うん。なあ、ルルーシュさんってやっぱり、付き合ってる人とかいるの、かな…」
「いませんよ。」
「じゃあ、好きな人は…」

はあ。それを君が聞きますか。
いるんじゃないですか。というかいますね、僕の目の前に。

「あのですねボンゴレ。何故僕に聞くんですか?本人に聞けば良いじゃないですか」
「骸がルルーシュさんの親友だからに決まってるだろ!本人になんて、聞けるわけ無いし…」
「ちょっと待って下さい。いつ僕がルルーシュの親友になったんですか」
「いつも仲よさそうに話してるじゃんか!」

あれは向こうから一方的に話しかけられているんですよ。
それも君のことについて。

「まさか、ルルーシュさんってお前のことが好きなんじゃ…」
「誤解です!!!」



いい加減にして欲しい

どうして僕がこんな目にあわなければならないのか誰か説明して欲しい。

僕はただのクラスメイトであって、君と友達になった覚えはありませんよ。
目の前の状況から逃避したい衝動に駆られていると、それを察知したのか聞いてるか?と不機嫌そうな声で問われる

「聞いてますよ。沢田綱吉の話でしょう?」
「そうだ。…おい、ツナには付き合ってる奴は…」
「いませんよ。」
「じゃあ、好きな奴は…」

はあ。君もそれを聞きますか。
いるんじゃないですか。というかいますね、僕の目の前に。

「何故僕に聞くんですか?本人に聞けば良いじゃないですか」
「お前がツナの守護者だからに決まってるだろ!本人になんて聞けるわけ無いだろう!」
何偉そうに言ってるんですか
「守護者なら他にもいるでしょう。そっちをあたってください」
「いつも仲よさそうに話してるだろ!」

あれは向こうから一方的に話しかけられているんですよ。
それも君のことについて。

「まさか、ツナはお前のことが好きなんじゃ…」
「誤解です!!!」


いい加減にして欲しい。
本当にいい加減にして欲しい

「骸さん、あまりツナと話さないで下さい。兄さんが誤解します」
「好きで話でるんじゃありません!!」


誰か僕に平穏をください