日の光に輝くオレンジ色の髪の毛



肩にスポーツバックを掛けている女性は迷うことなくクラブハウスへと駆けて行く





「!あっ…」



すれ違う瞬間、それが生徒会の一人だと理解した俺は自分でも意識しないうちに声を漏らしていた。




「…ん?貴方、確か…」



女性がその声に反応して足を止める。

まじまじと顔を見つめた後「男女逆転祭りのときにいたナナちゃんの友達!」と言った




「シャーリーさん…」



「あれ?名前教えたっけ?もしかしてナナちゃんから聞いた?」


「いえ…そういうわけじゃ…」


シャーリー・フェネット先輩。

姿は見たことあるが、こうして話したのは初めてだ。

名前を知ったのは極最近、彼女の父親が亡くなったということを学園から知らされたためだった。

「まあいっか。私、シャーリー・フェネット。高等部2年で生徒会書記をやってるの。水泳部と掛け持ちだけどね。貴方は…あれ?中等部じゃないの?」


制服を見たシャーリーさんが驚いたようにそう言った。

うう…俺って中学生に見えるのかな。そういえば骸が男女逆転祭りのとき用意してた制服も中学生用だった気がする。

「高等部1年、沢田綱吉です…。」


「…ごめん。ナナちゃんの友達だからてっきり中等部かと…」


本当に悪そうに言うシャーリーさんに慌てて首を振った


「いいんです!気にしないでください!!」


そういえばさっきからずっとシャーリーさんは俺をナナリーの友達だと思ってる。


「けど生徒会以外で高等部にナナちゃんの友達がいるなんて知らなかったな。もしかして…彼氏とかだったり…」

「ち、違います!!ナナリーとはルルさんの家に行った時知り合って!!俺、ルルさんと同じ部活でして…!!」


知り合ったのは部活に入る前だけど、書類の不備とかそういうことを言う必要は無いだろう。


「…ルルさんって、ナナちゃんのお兄さんのルルーシュ?」

「?はい。あれ、そう呼ぶ人もいるって聞いたんですけど…」


「そう呼ぶ人…貴方以外に?」


「そう、聞きましたけど…」





シャーリーさんは何か考え込んでいるようだった





「シャーリーさん…?」



「…ねえ、ルルーシュが貴方と同じ部活だって言ったわよね?生徒会はかけもちであまり出てないってこと?」



「いえ、生徒会にもちょくちょく顔を見せてるようですけど…」


同じ生徒会の人なら俺よりルルさんのことを知っていそうな気がするのに、なんだかおかしな質問だと思った


水泳部と掛け持ちだから時間が合わないのかなと勝手に納得する


シャーリーさんは黙ったまま顎に手を当てて思考をめぐらせていて、なんとなく手持ち無沙汰になった俺はなんとも無しに腕時計を見た


長針が7の字を過ぎた辺りだ


「…!ごめん、今何時!?」



それを見たシャーリーさんがはっとしたように叫ぶ



びっくりしながらも「1時35分です」と答えた



「大変っ!!ごめん、もう行かなきゃ…えっと、沢田くんだっけ。変なこと聞いてごめんね!それじゃあっ!!」



急いで荷物を方に掛けなおすと、シャーリーさんはクラブハウスへと駆けて行く



嵐の様な激しさに、思わす背中を追ってしまう





…びっくりしたなあ





けど、明るくて 綺麗で 元気で





太陽みたいな人だと思った












お父さんを亡くしたばかりなのに、気丈に振舞うその姿に、俺は憧れの様なものを抱いたんだ
                        だって俺はまだ彼女のことを引きずっているのだから